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2018年11月24日

電車広告

山手線の新型車両の車内広告は、横並びの3つの液晶ディスプレイを使いますが、各社で広告の見せ方が違って面白いです。

左から並べたとき、

  • 動画A、B、C(日テレ、日産)
  • 動画A、A、A(シスコ、モビット)

動画、静止画の混在パターンもありました。

  • 静止画a、動画A、静止画a(Google、JR)
  • 動画A、静止画a、動画A

静止画のみのパターンもあります。

  • 静止画a、b、c(シースリー)
  • 静止画a、a、a(官公庁)

不思議なもので、3画面全て動画じゃなくても見栄えはします。しかし同じ静止画にされると、映っているものに関わらず、手抜き感を強く感じます。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2018/11/27 23:42)

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2018年11月28日

ROCK64のアナログオーディオ - その4 - I2S1が動かない問題解決

目次: ROCK64/ROCKPro64

先日(2018年11月11日の日記参照)の続きです。linux-nextでROCK64のI2S1が動きました。残る問題は2つでした。

  • I2S1はなぜか動かない
  • I2S2はSPDIFと資源が衝突して認識しない → 2018年11月11日に解決
  • ACODECはTRMに何も情報が載っていない

1番目の「I2S1はなぜか動かない」の原因が判明しました。

I2S1だけ死んでいた原因は、日記のコメントでT4さんに指摘いただいていた通り、RK3328のクロックゲートの定義がバグっていたことでした。linuxの開発MLに修正パッチをブン投げておきました。先週のどこかで取り込まれたっぽいです。良かった。

RK3328のクロック分周器はかなり対応範囲が広いので、単純にシステムクロック=fs * 256とすれば、44.1kHz系を再生するときシステムクロックが11.2896MHzになり、48kHz系を再生するときシステムクロックが12.288MHzになって、うまく再生されるだろうと考えました。

やってみると48kHz系は正常に動作しますが、44.1kHz系を流すとEINVALを返してきて、なぜかACODECまでおかしくなり、リセットするまで一切音が出なくなります。イケてないです。

クロックのレジスタはGPLL * 147 / 6400 = 11.2896MHzに正しく設定されているのに、なぜかクロックドライバは11.289599MHzだと報告してくるので、サウンドドライバが44.1kHzの整数倍じゃないと判定してEINVALを返しています。

良く見るとGPLLの周波数も491.519999MHzという変な値になっています。なぜ491.52MHzじゃないのか?491.52MHzなら先ほどの割り算は割り切れるはずなんですけどね。

あと44.1kHz系を再生するとACODECがおかしくなる仕組みも謎です。ACODECとクロックに何か関係があるのだろうか?また今度追ってみますか。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。少し加筆。

編集者:すずき(2020/10/30 01:33)

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  • T4さん(2018/12/04 10:00)
    まずは、おめでとうございます。

    いきなりですが、本題にはいります
    https://kernel.googlesource.com/pub/scm/linux/kernel/git/next/linux-next/+log/master/include/dt-bindings/clock/rk3328-cru.h
    https://github.com/rockchip-linux/kernel/commits/release-4.4/include/dt-bindings/clock/rk3328-cru.h

    上の二つを見比べてみて下さいな
    (上のには、如何にも日本人ぽい人がいるが 貴方かな?)

    ---

    オイオイ、一年も前に解ってた話じゃないか
    私は、これみてムッときたね。
    *) 前回の11日時点では既に解かってたけど、敢えて書かなかった
     あまりネタばらしが過ぎると、貴方の楽しみを奪うことになるからね

    以前、Torvalds が、"メンテも碌にしないくせにツリーにだけは入れたがる" って中指立てて怒ってた
    その気持ちが、私にもよくわかるよ。

    ---

    > 11.289599MHz だと報告してくるので…
    律儀に端数まで返してくるので、こんなの↓使って誤魔化してるみたいよ
    sound/soc/rockchip/rockchip_i2s.c
     div_bclk = DIV_ROUND_CLOSEST(mclk_rate, bclk_rate);
    うろ覚えなので、もしかしたらハズレかもしれない…
  • すずきさん(2018/12/05 02:04)
    ありがとうございます。Linux のコミットログに出ている名前は私ですね。

    クロック周りではありませんが RK3228 がデグレしたというメールも貰っているので、私のような素人がいじるより Rockchip の人たちが linux-next に入れてくれれば良いんですけども…。

    DIV_ROUND_CLOSEST は rockchip-linux を見ているときに発見しましたが、まだ試していないです。こんなんで動くならもうそれでいいかとも思っています。。。
  • すずきさん(2018/12/05 02:19)
    RK3228 じゃなくて RK3288 だった。
  • T4さん(2018/12/05 09:20)
    やっぱり貴方でしたか、ご苦労さまでした。

    > クロック周りではありませんが RK3228 がデグレしたというメールも貰っているので…
    > Rockchip の人たちが linux-next に入れてくれれば良いんですけども…。
    望み薄だと思うな
    ビジネス上必要だから仕方なくやってるだけで、貢献しようとか言う気持など 更々無いようにしかみえない。

    ----

    > 整数倍じゃないと判定して EINVAL を返しています。

    DIV_ROUND_CLOSEST で効果あるのは↑部分だけだね、次に進めるようになるだけで↓には効果なしです

    > なぜか ACODEC までおかしくなり、リセットするまで一切音が出なくなります

    そもそも詳細仕様が不明だから、対処方法は人夫々になるだろうね
    コレが正解というのは無いと思う。

    私も、該当の症状が消えた時点で その対処方法で良し として、
    もうそれ以上は追ってない。
  • すずきさん(2018/12/10 12:33)
    Linux に contribute するかどうかは、
    企業の判断によるので、仕方ないですね…。

    rockchip-linux があるだけマシなのかもしれません。

    ACODEC はまだ追っていませんが、TRM に仕様も何もないので、
    ご指摘の通り、正解は不明ですね。Rockchip の方々が登場するまでは、
    とりあえず動けば良いんじゃないかと思っています。
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2018年11月29日

ROCK64のアナログオーディオ - その5 - アナログオーディオが動かない問題解決

目次: ROCK64/ROCKPro64

先日(2018年11月28日の日記参照)の続きです。linux-nextでROCK64のアナログオーディオ出力から音が出ました。残る問題は1つでした。

  • I2S1はなぜか動かない → 2018年11月28日に解決
  • I2S2はSPDIFと資源が衝突して認識しない → 2018年11月11日に解決
  • ACODECはTRMに何も情報が載っていない

3番目の「ACODECはTRMに何も情報が載っていない」を回避しました。

ACODECはI2S信号をアナログオーディオ信号に変換するハードウェアです。仕様を秘密にするようなハードウェアではないと思いますが、TRM(Technical Reference Manual)に記載がありません。無いものは仕方ないので、rockchip-linuxからドライバを移植しました。

残念ながらrockchip-linuxはカーネルバージョンが4.4と古く、ACODECドライバをlinux-nextに持ってきてもビルドできませんので、適当に直しました。ALSA SoCのドライバを作った経験があって良かった。うん。

とりあえずアナログオーディオは動いたのですが、昨日の日記にも書いた通り、44.1kHz系を再生するとACODECがおかしくなる仕組みは謎のままなので、まだ完成とは言えないです。

ROCK64はまだまだおもちゃとして遊べそうです。

編集者:すずき(2020/10/30 01:33)

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2018年12月1日

PCパワーアップ計画

普段、家のPCのパワー不足を感じることはないのですが、linux-nextのクロスコンパイルをしていると、vmlinuxのリンクが遅いな〜……と感じることが増えました。

比較対象は前の会社のマシンや、今の会社のマシン(割と最近のCore i5かCore i7が多い)です。1〜2年しか経ってないCore i7(Skylake, Kabylake世代)と4年落ちのAMD A10(Kaveri世代)を比べれば遅いのは当然ですね。

新しいCPUはIntelにしようかとも思ったのですが、ニュースを見ているとRyzen系も大変良さそうだったので、思い切って第2世代Ryzenに買い替えることにしました。

PC部品交換

AMD Ryzen 7 2700が届きました。3年ほど頑張ってくれたAMD A10と入れ替えました。今までお疲れさまでした。

メモリは平凡にG.SkillのAMD向けと銘打っているDDR4-2400 2枚差し16GB x 2にしました。ここ数年、メモリはハズレばかりで嫌になったので、4枚差しや極端なオーバークロックメモリは避けました。

マザーボードはASUS B450-F GAMINGにしました。チップセットはミドルエンド向けのB450です。もしハイエンド向けが良ければX470ですが、マルチGPU構成にしたい人以外、ほぼ用事がないと思います。値段の差は5000〜10000円くらいのようです。

マザーボードはGAMINGの名の通りゲーマー仕様(?)で、無駄にLEDが光っていていたり、妙なプレートが付いていたり、変テコなデザインです。まあ、筐体の蓋を閉めれば光はほとんど見えませんから、気にならないでしょう……。

SSDはSamsung 970 EVO M.2にしました。元々Blu-rayドライブ、HDD、SSDしか差さっておらず、スカスカだったSATAポートがさらに寂しくなります。

M.2接続NVMe SSDの弱点

SSDはかなりややこしいことになっていて、コネクタの物理形状の規格、インタフェース信号の規格、コントローラのプロトコルの規格が、複数種類存在しています。

コネクタ インタフェース コントローラ 特徴
SATAコネクタ SATA AHCI HDDのような形、大抵は2.5 inch
M.2スロット SATA AHCI M.2 SSDのB Key(12-19ピンが欠けている)
M.2スロット PCI Express AHCI 私は見たことがない、M Keyになっているはず
M.2スロット PCI Express NVMe M.2 SSDのM Key(59-66ピンが欠けている)
PCI Expressスロット PCI Express NVMe グラフィックカードのような形

今まで私が使っていたOCZ Vertexは1番目、今回購入したSamsung EVO 970 M.2 NVMeは4番目の組み合わせに対応した製品です。2番目、4番目に両対応の製品もあるようです(B & M Keyと呼ばれ、端子に切り欠きが2つある)。

M.2 NVMe SSDは、SATAポートやドライブスロットを占有せず省スペースで、速度も有利(NVMeを使えれば)です。ただ欠点もあって、PCの買い替えなどでデータ移行するとき、やや面倒です。

SATA接続のSSDの場合、古いPCから取り外して新しいPCに繋げばコピーできます。今の時代SATAポートが1つもないマザーボードはないでしょう。SATAからUSBに変換するツールもたくさん売っています。

M.2接続のSSDの場合、マザーボードの仕様によりM.2スロットの有無が異なりますので、もし新しいPCにM.2スロットがない場合、データ移行が難しくなります。

次の買い替えを考えるとM.2 → USB変換機器(特にPCIe NVMe対応のもの)を買っておきたいところです。調べてみるとJMicron JMS583というPCI ExpressとUSB 3.0のブリッジチップを搭載した変換ツールがいくつか発売されていました。買っておこうかなあ。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。大幅に加筆した。

編集者:すずき(2018/12/02 18:32)

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  • hdkさん(2018/12/03 22:15)
    ウチもASUSのマザーボード(MicroATX), Ryzen 7 2700にG.SkillのDDR4-2400で使っています。RAM容量は半分で、古いSATA SSDを再利用したケチケチ構成ですが... Ryzen 7 1700の時と比べると安定性が抜群に良くなっています。安いのに速くていいですね。
  • すずきさん(2018/12/04 12:49)
    私も最初、HDD, SSD は使いまわそうと思ったのですが、
    「SSD はいつから使っていたっけ…?」
    と思って、寿命について若干不安になったのと、容量を倍にしても M.2 SSD がお手頃だったので、買い替えてしまいました。
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