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2022年11月26日

古いニッケル水素電池と新しい充電器

目次: 電池

以前購入(2022年2月4日の日記参照)したニッケル水素電池(以降Ni-MH)の充電器Panasonic BQ-CC87は、我が家の古い電池がお気に召さない(HHR-3MRSなど12本, 2000mAh, 09年9月製くらい)らしく充電してくれません。勿体ないですが古い電池は捨てることにしました。

電池がなくなってしまったので新たに買いました。生き残った電池と、新たに購入した電池は下記のとおりです。白黒eneloopは4本ずつ買いました。いずれも単三型です。

  • 古い電池: 充電式EVOLTA (Panasonic充電式EVOLTA, HHR-3MWS/3MKS, 1900mAh, 12年2月製) 4本
  • 新しい電池: 白eneloop (Panasonic eneloop, BK-3MCC, 1900mAh, 22年8月製) 4本
  • 新しい電池2: 黒eneloop (Panasonic eneloop pro, BK-3HCD, 2500mAh, 22年7月製) 4本

生き残った古い電池と、充電器に見捨てられた電池(捨てる予定)の違いは良くわかりませんが、何度やっても充電できず捨てるしかありませんでした。

10年の劣化

Panasonic BQ-CC87は放電の機能(Ni-MHを4本使ってUSBバッテリー代わりに使える)もあります。放電機能を使って新しい電池と古い電池の実力の差を見ましょう。

新たに買った白黒eneloopは購入時に充電済みでした。測定条件を揃えるため、どちらの電池も1度放電した後に、満充電+放電します。満充電に必要な電流量、放電できた電流量を、USB端子に付けたRouteRのRT-USBVAQ4QCを使って測ります。結果は下記の通りです。

古い電池 (Panasonic充電式EVOLTA, HHR-3MWS, 1900mAh)
充電: 2795mAh
放電: 864mAh
新しい電池 (Panasonic eneloop, BK-3MCC, 1900mAh)
充電: 3761mAh
放電: 1275mAh
新しい電池 (Panasonic eneloop pro, BK-3HCD, 2500mAh)
充電: 4857mAh
放電: 1761mAh

圧倒的ですね。新旧で1.5倍くらい違います。違いすぎじゃないですかね?10年使えるとかいう話はどこへ行ったのか。しかし新品であっても電池の公称容量1900mAhに対して1275mAh程度しか放電できていない点が気になります。BQ-CC87の放電機能を観察するに、

  • Ni-MH 4本中、2本が電圧低下判定されたら放電は強制終了される
  • 電圧低下判定の条件は不明だが、電池を傷めないよう最大容量まで使わないはず
  • 放電時の昇圧ロスもある

などなど踏まえて、全容量の7割程度使えたら良い方かな?と仮定すると、

Ni-MH側の持つ電力とUSB端子側の電力比較
Panasonic eneloop

(Ni-MH側)
1.2V x 1900mAh x 4 = 9.12Wh
9.12 x 70% = 6.38Wh

(USB側)
5V x 1275mAh = 6.37Wh


Panasonic eneloop pro

(Ni-MH側)
1.2V x 2500mAh x 4 = 12Wh
12Wh x 70% = 8.4Wh

(USB側)
5V x 1761mAh = 8.8Wh

それなりに計算が合います。7割の仮定が妥当かどうかは、後ほど黒eneloopも使って追加検証します(追記: 黒eneloopでも大体7割程度でした)。

放電機能の価値

BQ-CC87の放電機能を使えば、乾電池もしくはNi-MHがモバイルバッテリー代わりに!と言いたいところですが、常用には全く向きません。新しい電池を使ってさえ公称容量1900mAhをフルに発揮することはなく、古い電池であればさらにヘボヘボです。

役立つとしたら、モバイルバッテリーが壊れたときくらいですね。容量、放電能力(BQ-CC87は1A程度)、重量、サイズ、全てにおいてLi-ionタイプのモバイルバッテリーの勝利です。Ni-MHの勝ち目はありません。

BQ-CC87はあくまでも充電器で、放電機能は緊急時のおまけ機能です……。

編集者:すずき(2022/12/01 03:04)

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2022年11月24日

個人で自社製品RISC-V CPUを買うことはできるか?その3 - 個人向け販売チャネル開設

目次: RISC-V

結論を先に言うと「面倒くさいけど個人でも買える」です。

Akaria NS31AのEntry Kitのご担当の方と何度かメールをやり取りしていただけで、あっというまに1週間経ちました。この時間があれば、中国や台湾のボードなら注文、支払いは全て終わって、家に届いていますね。さておき個人がNS31A Entry Kitを購入する場合の条件は下記の通りでした。

  • 個人→担当: QAフォームから連絡(Webサイトは準備中とのこと)
  • 個人→担当: 住所/電話番号を伝える
  • 担当→個人: 見積書が送られてくる
  • 個人: 萩原エレクトロニクス社の指定口座へ手数料負担で先払い
  • 担当→個人: 注文書PDFが送られてくる
  • 個人→担当: 注文書を印刷、捺印、スキャンして画像を返送
  • 商品は「着払い」で届く

最近の便利な通販サービスに慣れきってしまったため、かなり面倒くさいのと、そんなことするの?という驚きでいっぱいです。Amazonや楽天がいかに簡単で素晴らしいかわかります。

通販らしくない

B2Bのみの販売経路に、個人への販売経路を追加していただいたのは感謝していますが、企業→個人で「着払い」で物が送られるのは初めてで驚きました。

通常は請求料金に送料を乗せます。3万円のボードなら送料を企業側が負担することも珍しくありません。個人でやっているレベルの小規模小売店もできていることです。払う総額は同じでも、個人側の負担を減らそう、料金を明瞭にしよう、という意気込みが欲しかった……。

企業が着払いを使うのは逆(個人→企業)の方向に送るときです。つまり個人側が送料を負担しなくていいように、企業が着払いで受け取ります。修理時の発送では割と見かけますね。

編集者:すずき(2022/12/19 16:26)

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