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2021年9月16日

ワクチン2回目

前回(2021年8月26日の日記参照)同様に自治体の接種会場に行きました。ワクチンは当然同じでファイザー製です。

医療従事者のみなさま

前回同様に看護師を始めとした医療従事者の皆様は非常に親切かつ効率的に働いていました。ありがてぇ。

問診の先生はやっぱりお疲れモードな雰囲気でした。無理はしないでください……。

肩が痛い

前回はワクチンを打ってしばらく経ってから肩が痛くなりましたが、今回は打った直後から肩が痛いです。明日はどうなるんだろうか、これ……。

編集者:すずき(2021/09/17 01:59)

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2021年9月13日

Zephyrのコンテキストスイッチ

目次: Zephyr

RISC-V向けZephyrの新しいコンテキストスイッチ(CONFIG_USE_SWITCH=y)を実装しているのですが、浮動小数点演算つまりFPUを使うスレッドを生成するとハングします。調べてみると、私が実装している場所の外にある、新しいコンテキストスイッチ(zephyr/kernel/include/kswap.hのdo_swap() 関数)の実装が今まで(CONFIG_USE_SWITCH=n)と違うように見えます。まだ確証はないですけど。

従来の処理arch_swap() では、現在のスレッド(_kernel.current)がコンテキストスイッチ(arch_swap() 内のシステムコール)の内部で旧 → 新に置き換えます。つまりcurrentは切替「前」のスレッドを指している状態でコンテキストスイッチが始まります。

ところがdo_swap() の場合、現在のスレッド(_kernel.current)がコンテキストスイッチ(arch_switch() 関数)を呼ぶ「前」に旧 → 新スレッドに置き換えます。つまりcurrentは切替「後」のスレッドを指している状態でコンテキストスイッチが始まります。

ハングに至るメカニズム

RISC-V Zephyr(他のアーキテクチャも同じかな?)ではFPU使えるスレッドと使えないスレッドを使い分けることができます。コンテキストスイッチ処理では、currentスレッドがFPUを使うか使わないかにより処理を変えています。

  • FPUを使う: currentの浮動小数点レジスタをスタックに退避する処理を実行
  • FPUを使わない: 退避する処理はスキップされる

私が実装したコンテキストスイッチも当然同じように実装したのですが……。先ほど説明したようにdo_swap() はcurrentを切替「後」のスレッドに設定するため、こんな悲劇が起きます。

  • 旧スレッド(FPU使用不可)→ 新スレッド(FPU使用可)の明示的コンテキストスイッチを行う
  • do_swap() がcurrentを新スレッド(FPU使用可)に変える
  • コンテキストスイッチ
  • 旧スレッド(FPU使用不可)で実行しているのに、currentは新スレッド(FPU使用可)になっている
  • 浮動小数点レジスタを退避しようとして「不正命令例外」で死ぬ

原因の一端は掴めたものの、どうして他のアーキテクチャは困っていないのか?do_swap() の実装は意図的なのか?良くわかりません……。

編集者:すずき(2023/09/24 12:03)

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2021年9月10日

C言語の標準的な標準ではない機能

目次: C言語とlibc

C言語のmath.hヘッダには、円周率πを表すマクロM_PIが定義されています。しかしこのマクロ、コンパイラに -std=c99やc11を指定すると使えなくなるんですね。C言語通には常識かもしれませんが、個人的にハマったのでメモしておきます。

M_PIを使ったプログラム

#include <math.h>

int main(void)
{
	return M_PI;
}
C99としてコンパイルするとM_PIは宣言されていないと言われる
$ gcc -Wall -std=c99 a.c

a.c: In function ‘main’:
a.c:5:9: error: ‘M_PI’ undeclared (first use in this function)
    5 |  return M_PI;
      |         ^~~~
a.c:5:9: note: each undeclared identifier is reported only once for each function it appears in

もしc99やc11でもM_PIを使いたい場合は、math.hをインクルードする前に_DEFAULT_SOURCE(_GNU_SOURCEでも良いです)をdefineすると使えるようになります。

M_PIを使ったプログラム、C99でも動く版

#define _DEFAULT_SOURCE

#include <math.h>

int main(void)
{
	return M_PI;
}

使えるようになりました。

編集者:すずき(2023/02/04 20:27)

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