先日(2016年6月5日の日記参照)の続きです。夜間の信号は眩しく感じないから、昼間と夜間では信号は明るさが違うのではないか?という仮説を立てました。
今回はその検証のため、夜間の信号を撮ってきました。信号は高い所に設置されているので、どう控えめに見ても道端で夜空を撮る不審者にしか見えませんが、気にせず強く生きたいと思います。
比較のため、昼間の信号の様子を再掲します。
昼間のLED式、歩行者用信号(1/33倍速撮影、1000fps)
次に夜間の信号の様子です。条件を揃えるため、昼間撮った信号と同じ信号を撮っています。
夜間のLED式、歩行者用信号(1/33倍速撮影、1000fps)
どう見ても、昼も夜も同じ間隔で点滅していますね。仮説は残念ながらハズレました。
試しに隣の交差点の信号も撮りましたが、同じ間隔で点滅していました。この明るさは全国共通なのかな??
私の持っているデジカメ(CASIO EX-ZR1300)には、解像度と明るさを犠牲にしてフレームレートを上げるユニークな動画撮影機能が搭載されています。FullHD 30fpsの撮影はもちろん可能ですが、120fps(640x480)、240fps(512x384)、480fps(224x160)、最高で1000fps(224x64)まで撮影が可能です。
フレームレート低め(120〜240fpsくらい)でも、普段目に出来ない面白い画が撮れます。例えば、阪急高槻駅のLED構内案内板を撮ってみます。
阪急高槻駅、LED構内案内板(1/8倍速撮影、240fps)
白のLEDが上から下に向かって再描画されている様子が見えると思います。他のオレンジ、緑の部分はフリッカが見えないので、白い部分だけ描画が遅いということになります。面白い設計ですよね。
白いLEDだから描画が遅いかというと、そんなことはありません。阪急の列車(1000系?)のLED行き先案内表示を240fpsで撮ってもフリッカは見えません。
若干モヤモヤして見えることからもわかりますが、常時点灯しているわけではありません。240fpsだと遅すぎて再描画の様子が映らないだけです。論より証拠で、次に1000fpsで撮ってみます。
阪急電車、LED行き先案内(1/33倍速撮影、1000fps)
すさまじい勢いで上から下に再描画が掛かっています。この動画をコマ送りで見ると5コマ程度で全体を書き終えているように見えます。カメラの性能を信じるなら、案内板のフレームレートは約200fpsです。何故だかわかりませんが、べらぼうに速いですね。
他にも高速に再描画しているものはあります。阪急富田駅のLED案内板を1000fpsで撮ってみます。
阪急富田駅、LED案内板(1/33倍速撮影、1000fps)
これは7〜8コマで書き終えているようなので、約150fpsくらいでしょうか。これも人の目にはまず感知できないでしょう。
さきほどからLEDばかりですが、同じLEDでも変わり種のLED式の歩行者用信号を1000fpsで撮ってみました。
高速にON -> OFFされていることがわかります。信号に再描画は要らないので、明るさ調整のためのPWM制御でしょう。お昼でも信号は全力で点灯しているわけではないのが意外でした。
で、ここからは推測ですが、運転していて「信号がまぶしい!」と思ったことはないので、昼と夕方と夜で、信号の明るさを変えていると思われます。
すなわち、同じLED式信号機でも、時間を変えて撮影すれば、今回撮った動画とは違う間隔でON -> OFFされている様子が撮れるのではないか?と考えています。
心配事があるとしたら、夜は恐らく光量不足で撮影不可能だし、何度も撮りに行くのが激しく面倒くさいことですね…。
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