最近書くこと無いので、この話ばっかりです。さてこのたびhdk氏から Wikipediaの「前後」の項を紹介していただきました。
復習)以前 2006年1月13日の日記 や、ちょっと前に 2007年1月5日の日記にまとめたように、論点は以下の2点です。
Wikipediaでは2. に対して言及しています。引用すると、
上下が重力方向で決まるのに対し、左右は基準となる人や物の向きによって相対的に決まる概念であるため、上下反転とは認知されず、左右反転と認知されているのである。
上下は重力方向で決まるという話は、去年の僕が書いた「おそらく上下は重力や景色から自明なことが多く揃えやすい」という予想と似ていますね。
Wikipediaさんは断言しちゃっていますけど、忘れないで欲しいのは、上下方向が重力で決まるというのはあくまでも予想であって、自明ではないということです。
反例として考えつくのは、宇宙に鏡を持って行くことでしょう。宇宙に重力はありませんが、鏡の中の自分は地上と同様に左右反転していると思います。
もちろん僕はやったこと無いので誰かやって実証してください(他力本願)。
ちなみに、もし本気で実験するのだったら景色の影響も実験したいですね。
6面が全て同じ色をした立方体(ただし、ある一面だけ鏡)の中に入って鏡の面と向き合ったときに、どう感じるかを試すと良いと思います。
地上だと左右反転だと思うので、無重力下でやるべきでしょう。これでもし上下反転に感じる人が出てくるなら、人間は周りの景色から上下を判定していることになります。
逆にこれでもまだ左右反転に感じるようなら、鏡に映った人間の形から上下を判定しているか、あるいは自分の動きと像の動きの関連といった高度な情報を用いて判定していることも考えられます。
前者の影響を除くためには、形から上下の判定が付かないものと向かい合って動かなければなりませんが、無論そんな形の人間はいないので実験できません。
後者の影響を除くのは難しいです。写真を貼る方法では、像側は動きませんが、人側が動いてしまうと、像が動かないという情報が発生してしまってダメです。
するとどうしても人の方に動けなくなってもらわないとなりません。でもそれって虐待以外の何者でもないです。これも実験できません。
もしこの問題が解けると何の役に立つかって言うとですね「上下反転する鏡」が作れるようになるのですよ。
はい?別に要らないって?あらそう…。
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