サービスベンダーや端末メーカーは、自社サービスや製品をユーザに末永く使って(=お金を末永く払って)もらいたいので「自社サービス、製品にユーザを閉じ込める」方向に行きたがります。
本来、ユーザの利便性を考えれば、いつでも他社サービスに移れるようにした方が便利でしょう。標準規格があるならそれに従う、既に普及しているサービスと互換の形式を使う、など。
でも、世界と同じ土俵で自社サービス、製品のオリジナリティを打ち出せます?自信を持ってYesと言うのは難しいですよね。オリジナリティを打ち出せなければ値段勝負、価格破壊、死の行軍が待っています。
一方で、ユーザを閉じ込め、自社サービス、製品の箱庭を作ってしまえば敵は過去の自分だけです。去年より良くしました、と言って作り続ければ、絶対に負けません。楽に勝ち続けられる居心地の良い場所です。
しかし閉鎖的な市場に気づいた海外勢が殴り込みをかけたとき、ユーザは今まで猛烈な不便を強いられていたことに気づきます。
ここで海外勢に勝てるなら、「世界唯一」の「素晴らしい」サービスだった、と言えるのですが、携帯、SNS、テレビ…、いずれも従来サービス、製品は不便だ、使いづらいと誹りを受け、一気にユーザが離れました。
まさに「世界唯一」だけど「外来種が来たら駆逐」されてしまう、ガラパゴス島の固有種とそっくりです。
ガラパゴスとは、うまいこと言ったもんですよね、ほんと。
ユーザの閉じ込めを狙ってやっていない限り「○○」というサービスや製品が、
は市場で「勝った」か?「負けた」か?と聞いているのとほぼ同じです。
ガラパゴスなサービス、製品をたくさん作っているor作っていたからと言って、決していくじなしの会社ってわけじゃないんです。
しかもユーザの閉じ込めを狙ってやっています、なんて誰も言いません。隠しているのではなくて、当事者は意識すらしていないはず。
「より良いものを、と頑張っていただけなのに、どうしてこうなった?」って。
…なんだ「ガラパゴス」は結果論か?と言われれば否定はできませんが、せめて、その道に進みかけた時にこれはヤバいと気づくとか、そうならないように心掛けることはできるんじゃないでしょうか。
メモ: 技術系?の話はFacebookから転記しておくことにした。
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