2005年の話ですが、読んでみて面白かった記事のご紹介です。
ハテナという生物:植物になるということ - (社)日本植物学会 研究トピック1
素人が持つ植物に対する概念をブチ壊す、生物の奥深さを感じることができます。文章は多めですが、素人にもわかりやすいです。
現在の分類上では植物は、陸上植物、紅色植物、灰色植物など、シアノバクテリアとの共生により葉緑体を獲得した生物群を指すそうです。一次植物、アーケプラスチダと呼ばれています。
シアノバクテリアとの共生ではなく、一次植物との共生(二次共生)により葉緑体を獲得した生物群がいます。二次植物と呼ばれています。例えば、クロララクニオン藻はアメーバの仲間で、見た目もアメーバっぽいのですが、緑藻(一次植物)との共生により植物化したと考えられています。
二次共生と一言で言っても、色々な段階があります(ちゃんとした解説は、図6二次共生による葉緑体獲得のステージ、を見てください)。
二次共生する植物の中でも、タイトルの「ハテナ」は1番目と2番目の間に位置する生物として注目されているようです(そう直接は書いていませんが、雰囲気から察するに)。
せっかく持って生まれた捕食機能を捨ててでも、変化を続ける様子は、生物の原動力「生き残るためなら何でもやってやる」の真骨頂って感じがして面白いですね。
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