目次: Arduino
最近、M5Stamp C3 + Raspberry Piを組み合わせて的あてゲームを作っています。Bluetooth通信クライアント側のLinuxマシンにRaspberry Pi 3 model Bを使っているものの、販売終了につき新品が手に入りません。今は1台あれば良いので困りませんが、後でN増しするとき困りそうです。
Linuxマシン側の要件を挙げると、
まず値段的にx86のノートPCやNUCは購入候補から外れます(中古品でも厳しい)。ARMのSBCですと、FRIENDLY ELECのNanoPi R5系(Rockcihp RK3568B, Cortex-A55 x 4)か、OKDO/Radxa ROCK 3 model C 1GB版(Rockchip RK3566, Cortex-A55 x 4)がちょうど良さそうでした。
NanoPiとROCK 3はどちらでも良かったのですが、RSコンポーネンツで容易に購入できるROCK 3 model C 1GB版に決めました。
ROCK 3 model CはRaspberry Pi 3 model Bを置き換えるにふさわしい製品だと思いますが、私の使い方だと1点だけ問題があって、Javaの画面描画が致命的に遅いです。5秒に1回くらいしか描画されません。このままでは使いたい目的に合いません。
最初にGPUが有効になっているか確認です。GPU使用率を/sys/devices/platform/fed60000.gpu/utilizationを見ると、無負荷のときは0、アプリ起動時で20くらいでGPUは動いています。問題なさそうです。むしろ暇しているというか余裕すらありそうです。Javaのライブラリ系orアプリ実装の問題でしょう。
次にJavaのライブラリ系を確認です。現在、画面描画のダブルバッファリングに使っているのはBufferStrategyで、BufferStrategyが返すVolatileImageのisAccelerated()はTrueを返します。OpenGLによるHW描画が使われているようです。これも問題なさそうです。残るはアプリ実装の問題ですね。
余談ですが下記のようにGraphics2D経由で確認すると、
((Graphics2D)strategy.getDrawGraphics()).getDeviceConfiguration().getImageCapabilities().isAccelerated()
なぜかisAccelerated()がFalseになります。良くわからん動きです。
タイトルの通りですが、アプリ実装が原因でした。コードでいえば下記の部分です。
Graphics2D g2;
g2.setRenderingHint(RenderingHints.KEY_ANTIALIASING, RenderingHints.VALUE_ANTIALIAS_ON);
g2.setRenderingHint(RenderingHints.KEY_TEXT_ANTIALIASING, RenderingHints.VALUE_TEXT_ANTIALIAS_ON);
図形描画とテキスト描画のアンチエイリアスをONにして使っていましたが、このうち図形描画のアンチエイリアスをONにすると著しく描画速度が下がることがわかりました。Raspberry Pi 3 model Bは双方のアンチエイリアスをONにしても特に問題がなかったため、気づくまで結構手間取りました。
図形描画のアンチエイリアスは今のところ見た目にさほど影響がないので、OFFにしました。テキスト描画のアンチエイリアスも描画速度に多少影響ありますが、OFFにすると見た目が悪くなりすぎるので、ONのまま使います。
問題の解決はしていませんが、回避できたのは良かったです。勢いで3つも買ってしまったROCK 3 model Cの不良在庫化を避けられました……。
< | 2024 | > | ||||
<< | < | 03 | > | >> | ||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
- | - | - | - | - | 1 | 2 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 | - | - | - | - | - | - |
合計:
本日: