いつもやっているapt-get dist-upgradeを実行して、ろくに読まずにYes, Yesと適当に答えていたら、家のサーバーのDebianをStretchからBusterにアップグレードしてしまいました。
アップグレードすること自体に何も悪い点はないですが、何も今日、刈谷のホテルからやる必要は全くなかったなあ、と反省しきりです。これで起動しなくなったら、明日の夜にアクセスできなくなって困りますね……。
今回は幸いなことに再起動後も元気に動作していたので、何ら被害はありませんでした。設定を大幅に弄っている場合など、たまに起動しなくなることがあるので、今後は遠隔地から大胆なアップデートをするのはやめておきます。
メモ: 技術系?の話はFacebookから転記しておくことにした。追記&文を組み換えた。
目次: RISC-V
先日購入したHiFive Unleashedが異様に遅く感じるので、手持ちの64bitコア同士でベンチマーク対決をしてみました(2019年12月5日、Raspberry Pi 3の結果を追記)。以前、モナコインのマイナーでベンチマークしたとき(2019年5月27日参照)は、Cortex-A53の1/4くらいの性能でした。
ベンチマークはCoreMarkを使いました。コンパイル条件は下記の通りです。
RK3399, RK3328はDebian arm64 Stableを使っています。StableはRISC-Vに対応していませんので、FU540だけはDebian riscv64 Unstableを使っています。BCM2837はRaspbianです。
測定の結果は、
RK3328とFU540は2倍の差です。動作周波数の差は1.3倍ですから、インオーダーのコア同士にしては性能差があります。
RK3399は異様に速いです。もしかするとA72側で動いているかもしれません。CoreMarkは特定のCPUに張り付ける方法が良くわからないですね……。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。多少追記。後日追記。
目次: RISC-V
SiFive FU540のコア動作周波数は簡単に見ることはできなかったので、求め方をメモしておきます。
アドレス0x10000000にPRCI(Power Reset Clocking Interrupt)のレジスタがありますので、実機でその辺をダンプします。
突然ダンプしますって言われても、どうしたら良いんですか?という方は拙作のmemaccess(GitHubへのリンク)をお使いください。使い慣れたツールがあれば、RISC-V上でビルドすれば使えます(UnleashedはLinuxが動くので)。
私の持っているHiFive Unleashedでは下記のようになっていました。
10000000 c0000000 82110ec0 00000000 82110dc0 10000010 80000000 00000000 00000000 82128ec0 10000020 80000000 00000000 0000002f 00000004
COREPLL周波数を司るレジスタは、corepllcfg0(offset: 0x04)です。値は0x82110ec0ですね。
レジスタの各フィールドはこんな意味になっています。計算式は、
COREPLL = 33.33MHz / (divr + 1) * 2 * (divf + 1) / 2 ^ divq
ですので、上記の値を当てはめますと、
COREPLL = 33.33MHz / (0 + 1) * 2 * (59 + 1) / 2 ^ 2 = 33.33 * 120 / 4 = 999.99MHz≒1GHz
すなわち1GHz駆動であることがわかります。
ウソは書いていないつもりですが、情報源が気になる方はFU540の仕様書 "Chapter.7 Cloking and Reset" の章を見てください。
FU540の仕様書はSiFiveのサイト(FU540のサイトへのリンク)から、誰でもゲットできます。ページの下側かつ左側にある "FU540-C000 Manual" と書いてあるリンクです。
Unleashedは面倒でしたが、Rockchip系(に限らないと思いますが)のSoCは /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/cpuinfo_max_freqを見ると簡単に最大動作周波数を取得できます。
$ for i in /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/cpuinfo_max_freq ; do echo $i; cat $i; done /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1296000 /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1296000 /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1296000 /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1296000
$ for i in /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/cpuinfo_max_freq ; do echo $i; cat $i; done /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1416000 /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1416000 /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1416000 /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1416000 /sys/devices/system/cpu/cpu4/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1800000 /sys/devices/system/cpu/cpu5/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1800000
簡単で良いですね。こういう細かい使い勝手はRISC-Vはこれからでしょうか。とはいえ世界はRISC-V旋風が吹き荒れているそうなので、次第に充実していくことでしょう。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。大幅に追記。
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