目次: apt
前回、Tree::Sectionsには複数のセクションが指定でき、Tree::Architecturesには複数のアーキテクチャが指定できますが、TreeDefault::Packagesとの対応がよくわからない。と書きましたが、複数のセクションを同時に指定する手段が見つかったので、メモしておきたいと思います。
書き方は簡単で、前回TreeDefaultのパスに出現するセクション名をstableと決め打ちで書いていました。これを $(SECTION) に置き換えるだけです。アーキテクチャ名なら $(ARCH) です。
Dir::ArchiveDir ".";
Dir::CacheDir "dists/buster";
Default::Packages::Compress ". gzip bzip2";
Default::Packages::Extensions ".deb";
Default::Sources::Compress ". gzip bzip2";
Default::Contents::Compress ". gzip bzip2";
Default::FileMode 0644;
TreeDefault::Directory "dists/buster/pool/$(SECTION)/$(ARCH)";
TreeDefault::Packages "dists/buster/$(SECTION)/binary-$(ARCH)/Packages";
Tree "dists/buster" {
Sections "stable testing nightly";
Architectures "amd64";
};
それともう一つ差分がありまして、BinDirectoryの指定はなくても動くことがわかりましたので、削除しています。
セクションを複数指定できるようになりましたので、スクリプトも若干変わります。
export TARGET=debian
export DIST=buster
export ARCH=amd64
for SECT in stable testing nightly
do
mkdir -p /var/www/linux/${TARGET}/dists/${DIST}/${SECT}/binary-${ARCH}
mkdir -p /var/www/linux/${TARGET}/dists/${DIST}/pool/${SECT}/${ARCH}
done
### *.debファイルをコピーする(モジュールによってコピー元は違うと思うので、これは一例)
### cp *.deb /var/www/linux/${TARGET}/dists/${DIST}/pool/${SECT}/${ARCH}
### Packages, Contentsファイルを作る
### linux/debianの下でapt-ftparchiveを実行しないと *.debが見つからないといわれる
cd /var/www/linux/${TARGET}
find . -name "Contents-*" -or -name "Contents-*.*" | xargs rm -f
find . -name "Packages" -or -name "Packages.*" -or -name "packages-*" | xargs rm -f
find . -name Release -or -name Release.gpg -or -name InRelease | xargs rm -f
apt-ftparchive generate ../conf/apt_generate_${TARGET}_${DIST}.conf
### Releaseファイルを作る
### linux/debian/dists/busterの下でapt-ftparchiveを実行しないと、
### 後ほどapt-getを実行した際にパッケージが見つからないといわれる
cd /var/www/linux/${TARGET}/dists/${DIST}
apt-ftparchive release -c=../../../conf/apt_release_${TARGET}_${DIST}.conf . > Release
### Releaseファイルに署名する
echo -n "abcd1234" | gpg --batch --passphrase-fd 0 --pinentry-mode loopback --clearsign -o InRelease Release
echo -n "abcd1234" | gpg --batch --passphrase-fd 0 --pinentry-mode loopback -abs -o Release.gpg Release
chmod 644 Release InRelease Release.gpg
これで粗方、やりたかったことができたのではないかと思います。
今回もDockerのリポジトリから *.debを拝借します。セクションStableにはcontainerd.io、Testingにはdocker-ce-cli、Nightlyにはdocker-ceを配置するなど、各セクションに全く違う *.debを配置すると後で見やすいです。
# tree linux/
linux/
|-- conf
| |-- apt_generate_debian_buster.conf
| `-- apt_release_debian_buster.conf
`-- debian
|-- dists
| `-- buster
| |-- InRelease
| |-- Release
| |-- Release.gpg
| |-- nightly
| | |-- Contents-amd64
| | |-- Contents-amd64.bz2
| | |-- Contents-amd64.gz
| | `-- binary-amd64
| | |-- Packages
| | |-- Packages.bz2
| | `-- Packages.gz
| |-- packages-amd64.db
| |-- pool
| | |-- nightly
| | | `-- amd64
| | | `-- docker-ce_0.0.0-20180901050402-e5babb2-0~debian_amd64.deb
| | |-- stable
| | | `-- amd64
| | | `-- containerd.io_1.2.0-1_amd64.deb
| | `-- testing
| | `-- amd64
| | `-- docker-ce-cli_18.09.0~3-0~debian-buster_amd64.deb
| |-- stable
| | |-- Contents-amd64
| | |-- Contents-amd64.bz2
| | |-- Contents-amd64.gz
| | `-- binary-amd64
| | |-- Packages
| | |-- Packages.bz2
| | `-- Packages.gz
| `-- testing
| |-- Contents-amd64
| |-- Contents-amd64.bz2
| |-- Contents-amd64.gz
| `-- binary-amd64
| |-- Packages
| |-- Packages.bz2
| `-- Packages.gz
`-- gpg
`-- public.key
18 directories, 28 files
上記はリポジトリ情報を生成した後の状態です。各セクションの下にContentsとPackagesが生成されます。ファイルが生成できたら /etc/apt/sources.listにこのサーバーを指定して、apt-get updateを実行します。
deb [arch=amd64] http://192.168.1.1/linux/debian/ buster stable
-> containerd.ioがインストールでき、他のdocker-ce-cliやdocker-ceはインストールできないはず
deb [arch=amd64] http://192.168.1.1/linux/debian/ buster testing
-> docker-ce-cliがインストールでき、他のcontainerd.ioやdocker-ceはインストールできないはず
deb [arch=amd64] http://192.168.1.1/linux/debian/ buster nightly
-> docker-ceがインストールでき、他のcontainerd.ioやdocker-ce-cliはインストールできないはず
指定の方法は上記のとおりです。セクション名stableの部分をtestingやnightlyに入れ替えても、apt-get updateが成功すれば、複数セクションの扱いはうまくいっています。
また、セクションstableを選んだときはcontainerd.ioがインストールできて、他のものはインストールできないはずです。testingだとdocker-ce-cli、nightlyだとdocker-ceがインストールできて、他の2つはインストールできなくなります。セクション指定が機能していることがわかると思います。
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目次: PC
AKG K240に似ていることで有名(?)なSuperlux HD681Bを買いました。Amazonで3,000円程度です。噂通り音は良いです。
残念ながら数万円する高級ヘッドフォンを使った経験はほぼないので、高級な音かどうかまではわかりません。
現在使っているaudio-technica ATH-TAD500はかなりシャリシャリ気味の音ですが、HD681Bはさらに輪をかけて高音が強いです。かなりキンキンしています。
普段聴いている音楽をHD681Bで聴いてみると、今まで聞いたことのない「キーン…、キーン…!」という音が聞こえます。こんな音鳴ってたのか…??
大きさの割に軽いし、圧迫されるような感じはしませんが、長時間使うとちょっと耳が痛くなります。
この製品に限った話ではありませんが、レザータイプのイヤーパッド(=汗を吸わない)、セミオープンエアー型(=音漏れが激しい)なので、室内用に最適だと思います。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。後半を追記。
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目次: ARM
ROCKPro64でRockchipの公開しているLinux(以降、Rockchip Linux)ではヘッドフォン出力できるのに、linux-nextだとできないのはどうして?と思って調べていたところ、悲しいことがわかりました……。
ROCKPro64はEverest ES8316というDACを搭載しています。ドライバはsound/soc/codecs/es8316.cです。なんとこのドライバはですね、Rockchip Linuxに実装されているドライバ(Rockchipの人が書いた)と、linux-nextのドライバ(Everestの人がUpstreamした)が全然違う実装になっています。
ES8316のドライバが全く違うお陰で、Rockchip Linuxからdevicetreeを持ってきてもウンともスンとも言わないのです。まさかES8316のドライバ実装が全く違なんて想像していませんでした。どうしてこんなことに……。
しばらく戦ってみましたが、linux-nextのES8316ドライバの動きは良くわかりませんでした。clocksプロパティにダミーの12MHzクロックを指定すると、とりあえずドライバは文句を言わなくなるものの、肝心の音は鳴りません。
残念ながらRK3399側の問題(例えばMCLKが出力されていないなど)なのか、ES8316側の問題なのか切り分けができていません。
各端子に来ている信号をオシロスコープで見れば、原因の切り分けができるのはわかっていますが、ROCKPro64はプローブを当てることなど考慮して作っておらず、端子に名前が書いてないし、非常に細かいです。変にプローブを当てるとショートさせてしまいそうです。
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スマホを買い替えました。Zenfone 6が出るとか出ないとか言われているなか、あえて型落ちのZenfone 4 (ZE554KL) を買いました。Amazonで32,000円でした。
高性能処理が必要なゲームなどはしませんし、CPU/GPUともに最高性能のいわゆるハイエンド機種は不要です。ハイエンド機は値段も高いですし……。
CPU/GPUはそこそこで電池持ちが良く、メモリが多くて動作が快適な、いわゆるミドルハイと呼ばれる機種が欲しいのですが、世の中的に人気がないらしく、作ってくれるメーカーはどんどん減っています。
最初はZenfone 5の購入を検討していましたが、ASUSもZenfone 5からミドルハイ(Snapdragon 66xクラス)の機種を出さなくなったようで、購入したい機種がありませんでした。
そんななか、Zenfone 4はSnapdragon 660と6GB RAM搭載で、ドンピシャの機種でした。もう今後、このタイプのミドルハイ機種は出ないかもしれないですねえ。
今日Zenfone 4が家に届いたのですが、SIMカードがnano-SIMしか対応していませんでした。
現在使っているZenfone 3 Deluxe 5.5 (ZS550KL) はmicro-SIMなので、そのまま差し替えという訳にはいきません。困ったなあ。
ドコモショップに行かないとnano-SIMは手に入らないようです。ドコモショップは行きたくないんだけど、今回ばかりは仕方ないか……。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。
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