目次: RISC-V
Milk-V Jupiterが届きました。お値段が非常に安かったのもあってM1/K1両方購入しました。注文したのは2か月くらい前で、何も音沙汰がなかったので忘れかけていましたが無事に届いて良かったです。
Jupiterの見た目はPCのMini-ITX規格マザーボードとほぼ一緒です。動かすためにはATX電源が必要なので別途用意してください。SoCはSpacemiT Key Stone M1/K1で、CPUは独自コアのX60を8コア搭載、RVA22のほかRVV 1.0にも対応しています。いいですね〜。
Key Stone M1とKey Stone K1の違いがよくわかりませんが、とりあえずM1はCPU 1.8GHz駆動でK1は CPU 1.6GHz駆動の違いがあるらしいです(Jupiter - Milk-V)。わかりやすい違いは見た目ですね。M1はヒートスプレッダが付いていて銀色のパッケージ、K1は樹脂のみで黒色のパッケージです。
SpacemiTのドキュメントは一応ある(Documentation - SpacemiT)のですが、ダウンロードできない形式になっていて不親切ですね……。イケてない。
起動方法はSDカード、SSD、eMMCと複数ありますが簡単な方法はSDカードからの起動です。Milk-Vの公式サイトにある通りにインストールすれば良いです(Milk-V Jupiter Install OS Image - Milk-V)。OSイメージはUbuntuとFedoraとSpecemiT独自(?)のBianbu OSが用意されていますので、お好みで使うと良いと思います。私は使い慣れているUbuntuにしました。
SDカードに書き込むツールもRaspberry Piのときにお世話になったBalena Etcherを使います。なぜかUbuntuのバージョンは23.10(Mantic Minotaur)です。LTSではないUbuntuはサポート期限が短い(24.04リリースまでの9か月程度)ので、長期間の運用には向いていません。普通の人はしないと思いますけども。
新しいボード購入時の恒例、CoreMarkを実行します。まずはCPUの動作周波数を確認します。
katsuhiro@milkv-jupiter:~$ sudo cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_cur_freq 1800000 katsuhiro@milkv-jupiter:~$ sudo cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_min_freq 614400 katsuhiro@milkv-jupiter:~$ sudo cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_max_freq 1800000
CPUの動作周波数は0.614GHz〜1.8GHzのようですが、curは1.8GHz固定で変動している様子はありません。バグってる?固定?まあいいや、とりあえずこの値を信じましょう。
最初はシンプルにオプションOfastを試します。
2K performance run parameters for coremark.
CoreMark Size : 666
Total ticks : 17322
Total time (secs): 17.322000
Iterations/Sec : 6350.305969
Iterations : 110000
Compiler version : GCC13.2.0
Compiler flags : -Ofast -g
Memory location : Please put data memory location here
(e.g. code in flash, data on heap etc)
seedcrc : 0xe9f5
[0]crclist : 0xe714
[0]crcmatrix : 0x1fd7
[0]crcstate : 0x8e3a
[0]crcfinal : 0x33ff
Correct operation validated. See README.md for run and reporting rules.
CoreMark 1.0 : 6350.305969 / GCC13.2.0 -Ofast -g / Heap
6350.305969 / 1800 = 3.52CM/MHzですね、正直言ってあまり速くないです。Cortex-A53より上、Cortex-A55より下といったところです。
RISC-Vは標準的な命令以外にも拡張命令が多数定義されています。なかでもbit manipulation命令はこの手のベンチマークには結構効き目がありますので、有効にして測ってみます。Zbc拡張は有効にしたら逆に遅くなったので外しています。
2K performance run parameters for coremark.
CoreMark Size : 666
Total ticks : 16201
Total time (secs): 16.201000
Iterations/Sec : 6789.704339
Iterations : 110000
Compiler version : GCC13.2.0
Compiler flags : -Ofast -g -march=rv64gc_zicsr_zifencei_zmmul_zba_zbb_zbs
Memory location : Please put data memory location here
(e.g. code in flash, data on heap etc)
seedcrc : 0xe9f5
[0]crclist : 0xe714
[0]crcmatrix : 0x1fd7
[0]crcstate : 0x8e3a
[0]crcfinal : 0x33ff
Correct operation validated. See README.md for run and reporting rules.
CoreMark 1.0 : 6789.704339 / GCC13.2.0 -Ofast -g -march=rv64gc_zicsr_zifencei_zmmul_zba_zbb_zbs / Heap
6789.704339 / 1800 = 3.77CM/MHzです、だいぶ改善されてCortex-A55と同程度になりました。それでも速いとは言い難いですけど……。X60コア用にコンパイルするときはbit manipulation系の拡張命令は必須ですね。
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目次: 車
ディーラーまで車検の車を取りに行きました。外は非常に暑くて辛いです……。今後、新しく車を買うときは車検が冬になるようにしたいですね。夏の車検はもう嫌だ。
追加の修理費は特にありませんが、タイヤがもうダメそうだったのでFALKEN AZENIS FK520Lに交換しました。FALKENのプレミアムグレードですが、割と安かった気がします。ブリヂストンやヨコハマは結構高くて1.5〜2倍くらいしますね。
今回FALKENのタイヤを調べていて初めて知ったのですが、DUNLOP(アジア地域など)とFALKENはどちらも住友ゴム工業が製造しているんですね。しかもDUNLOPブランドは非常に複雑でグッドイヤー、住友ゴム工業、コンチネンタルなど複数社が地域ごとにDUNLOPブランドを分け合っているようです。何でそんなことに?ややこしいなあ?
前回の車検からの懸念事項だったパワステギアボックスだかのオイル滲みはまだ耐えてくれているようです。駆動系のブーツ類も硬くなっているそうですが、ブーツ類は消耗品だからしかたないですね。半年後の点検まで様子見します。
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