最近話題の Intel Atom 330を買いました。1.60GHz駆動、デュアルコア&Hyper-Threadingで疑似4コアだそうです。HDDを外付けして静音ファイルサーバにする予定です。
静音性、値段、省スペース性から見て玄箱PROは有力な対立候補でしたが、肝心のPCI Expressスロットは箱から基盤をばらさないと使えなくて不便だし、CPUが非力(ARM9/400MHz)なので見送りました。
Atomプロセッサは単独では販売されておらず、マザーボードとセットで販売されています。価格は1万円くらいです。安いもんですね。
現時点でAtom 330を搭載する製品はIntel D945GCLF2とMSI Wind Board 330です。あとはECSからも出るとか出ないとか。どちらのボードもノースIntel 945GC、サウスICH7です。ネットワークやオーディオ周りが違うので要チェック。
以下、ファイルサーバでやりたいことリスト。
ATA over Ethernetは以前VM上で実験して散々な結果でしたが、実機だとどうかなあ。
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EthernetをSANとして使う技術はSCSIプロトコルをTCP/IPでやりとりするiSCSIが有名ですが、ATAプロトコルをEthernetでやりとりする ATA over Ethernet(以降ATAoE)という技術もあります。
ATAoEの売りは複雑なTCP/IPスタックを省略することで、ATAoE対応ストレージ(ターゲットと呼ぶ)がiSCSIターゲットより安く(高速に?)できるという点です。
しかしTCP/IPを捨てたことはATAoEの欠点でもあります。特にルーティングができない…というよりEthernetにはルーティングという概念が元からありませんから、単一のセグメント内でしか使えない、という大きな欠点を抱えています。
個人向けならば別にルーティングなんざ必要ないので、ATAoEの「安さ」という点が活きると思いますが、IETFの標準にまで食い込んだiSCSIをひっくり返すのは難しそうだ…。
Buffaloが個人向けの廉価なiSCSIターゲットを出していますが、ATAoEでは個人向けのターゲットは見かけません。
仕方ないのでLinux PC上でvbladeというソフトウェアを動かしてATAoEターゲットを構築します。
# aptitude install vblade (省略) # dd if=/dev/zero of=file bs=67108864 count=1 # vblade 1 2 eth0 ./file & ioctl returned 0 67108864 bytes pid 1603: e1.2, 131072 sectors
これで1-2という番号のついた64MBのATAoEターゲットがeth0のネットワークに対して公開されます。
今は実験なので適当に作った64MBのファイルをストレージ領域として使っていますが、本番では /dev/hdcなどのブロックデバイスを使います。やり方は同じです。
次にイニシエータ側を構築します。
# aptitude install aoetools
(省略)
# aoe-discover
# aoe-stat
e1.2 0.067GB eth0 up
# ls -l /dev/etherd
total 0
c-w--w---- 1 root disk 152, 3 Jan 25 2009 discover
brw-rw---- 1 root disk 152, 288 Jan 25 04:46 e1.2
cr--r----- 1 root disk 152, 2 Jan 25 2009 err
c-w--w---- 1 root disk 152, 4 Jan 25 2009 interfaces
c-w--w---- 1 root disk 152, 5 Jan 25 2009 revalidate
# fdisk /dev/etherd/e1.2
(省略)
# ls -l /dev/etherd
total 0
c-w--w---- 1 root disk 152, 3 2009-01-25 13:45 discover
brw-rw---- 1 root disk 152, 288 2009-01-25 04:53 e1.2
brw-rw---- 1 root disk 152, 289 2009-01-25 04:53 e1.2p1
cr--r----- 1 root disk 152, 2 2009-01-25 13:45 err
c-w--w---- 1 root disk 152, 4 2009-01-25 13:45 interfaces
c-w--w---- 1 root disk 152, 5 2009-01-25 13:45 revalidate
まずaoe-discoverでターゲットを探し、デバイスファイルを作ります。すると /dev/etherdにe1.2というブロックデバイスが見えるはずです。この数字はターゲットを作ったときにつけた数字です。数字は適当で良いですが、他とかぶらないようにしましょう。
このブロックデバイスにfdiskなどでパーティションを作ると、e1.2p1のようにpと数字がついたデバイスが追加されるはずです。あとは通常のディスクを扱うようにmkfsをして、mountします。
Windowsをイニシエータにするには WinAoE というGPLのドライバを利用します。
サイトにあるwinaoe-0.97g.zipアーカイブを展開します。そして
[コントロールパネル] - [ハードウェアの追加] - [次へ]
- [はい、ハードウェアを接続しています(Y)] - [次へ]
- [新しいハードウェアデバイスの追加](リストの一番下にある) - [次へ]
- [一覧から選択したハードウェアをインストールする(詳細)(M)] - [次へ]
- [SCSIとRAIDコントローラ] - [次へ]
- [ディスク使用(H)] - [参照(B)]
先ほど展開したディレクトリにbinというディレクトリがあるので、その中のaoe.infを指定します。
- [AoE Driver] - [次へ] - [次へ]
署名されていないドライバなので、インストール時に警告が出ます。納得できるならインストールしてください。
> aoe scan Client NIC Target Server MAC Size 00:01:xx:xx:xx:xx e1.2 08:00:xx:xx:xx:xx 64M > aoe mount 00:01:xx:xx:xx:xx 1 2 mounting e1.2 from 00:13:xx:xx:xx:xx
ターゲットを認識させるにはMS-DOSプロンプトからaoe scanを実行してターゲットのMACアドレスを得た後、aoe mountにてクライアントのMACアドレスとターゲットの番号を指定してマウントします。
あとはローカルのディスクを使うときと同じなのですが、一応説明しておくと、
[コントロールパネル] - [管理ツール] - [コンピュータの管理]
- [記憶域] - [ディスクの管理] - [ディスクn](新しくできているはず)
- 右クリックして [新しいパーティション(N)] - [次へ]
- [プライマリパーティション] - [次へ]
- サイズ入力して [次へ]
- ドライブ文字を割り当てて [次へ]
- フォーマットの条件を決めて [次へ]
- [完了]
これでエクスプローラにドライブが出現するはずです。
簡単にベンチマークを取ってみたところ、結果はRead、Writeともに5MB/sという悲しい結果に…。Sambaだと16MB/s位出るのになあ…。
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大下さんに遊びに行くよと言ったら、ボックスティッシュ買いに行ってくるから、少ししてから来てとの返事。どうやら私がやたらとティッシュを使うので、買いに行ってくれたらしい。ありがたや。
確かに我が家はティッシュが減るのが早いです。二ヶ月に1箱ペース。その代わりふきんやおしぼりは一切使いません。紙と水ってどっちが貴重なんだろうね?
会社の同期と新年会をしました。奥さん、彼女が居る人は連れてこいとのことだったので、大下さんも一緒に。
初めはなぜ彼女も連れて行くのか疑問だったのですが、こういう理由らしいです。
自分や同期の奥さん、彼女は関西が地元ではありません。こちらに引っ越して地元の友達と離れてしまった人も多いでしょう。同期という縁を活用して、少しでも女性同士知り合いの輪が広がればいいよね〜、という計らいらしい。
こういう気遣いが出来るのは素晴らしいことだなあ…。
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