東京の道はようわからん通称(明治通り、みたいなやつ)が付いています。東京育ちの人にはなじみ深い名前だと思うんですが、都外出身者からすると、東京の道の通称と国道何号線、都道何号線の区分が全く合っていないので、知らない場所の道の通称を言われると結構困ります。
なぜかというと国道何号線、都道何号線という表記は地図で省かれることはない一方で、東京の道の通称は高速道路や地下鉄と重なったときに省かれてしまうことがあるためです。地図を見ても「〇〇通り?何それ?どこ??」と困惑します。
東京の道の通称は東京都が決めています(東京都通称道路名〜道路のわかりやすく親しみやすい名称〜 - 東京都建設局)。道案内の青看板に載るような名前と思ってもらえばわかりやすいでしょう。
東京都がまとめてくれているのはありがたいんですが「東京都が公式に定めた通称」というのは不思議な響きで、それは公称ではなかろうか?通称とは一体……??
東京の道の通称には「年号」+「通り」という名前がいくつかあります。このうちなぜか大正通りだけは存在しません。不思議ですね。
調べてみると割と有名な話らしいです(「明治通り」「昭和通り」はあるのに、なぜか「大正通り」はない東京のちょっとした謎 - アーバン ライフ メトロ)。詳しくは記事を読んでいただくとして、簡単に言えば、
ということみたいです。
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目次: RISC-V
以前(2022年12月22日の日記参照)の日記でCoreMarkのスコアを測って表にしました。実はCoreMarkはOfastのみでは最速にはならず、コンパイルオプションをガチガチにチューンすると結構差が出ます。実際にNSITEXE NS31Aの測定結果でお見せしたいと思います。
どうしてNS31Aかというと、非常にシンプルなCPU&自分の会社で作っているので素性が明確であるためです。複雑なCPU、中身の分からないCPUになればなるほど、総当たりでオプションの組み合わせを試す不毛な作業になりがちです。今回はそういう組み合わせ問題を解きたいわけじゃないんで、簡単な奴で行きます。
まずはベースとなるOfastの結果です。実はO3でも結果は同じです。
2K performance run parameters for coremark.
CoreMark Size : 666
Total ticks : 18912
Total time (secs): 18.912000
Iterations/Sec : 58.164129
Iterations : 1100
Compiler version : GCC12.2.0
Compiler flags : -Ofast -gdwarf-4 -march=rv32im -mabi=ilp32 -mcmodel=medany
Memory location : Please put data memory location here
(e.g. code in flash, data on heap etc)
seedcrc : 0xe9f5
[0]crclist : 0xe714
[0]crcmatrix : 0x1fd7
[0]crcstate : 0x8e3a
[0]crcfinal : 0x33ff
Correct operation validated. See README.md for run and reporting rules.
CoreMark 1.0 : 58.164129 / GCC12.2.0 -Ofast -gdwarf-4 -march=rv32im -mabi=ilp32 -mcmodel=medany / Heap
動作周波数は25MHzですので、58.164129 / 25 = 2.326 CM/MHz です。
最適化の基本となる、ループアンローリング、インライン化(-funroll-all-loops, -finline-functions)を足します。
キャッシュラインが32バイトなので、関数の先頭を32バイト境界に配置します(-falign-functions=32)。関数先頭で命令キャッシュミスヒットが発生したときに、同じキャッシュラインに後続の命令(1ラインに32 / 4 = 8命令)が載ります。後続の命令フェッチがキャッシュヒットすれば、最初のミスヒットを挽回できるだろうという目的です。
ジャンプやループの際に実行しない命令が中途半端にキャッシュに取り込まれないよう(= 利用効率の向上)、ジャンプやループの位置は8バイト境界に配置します(-falign-jumps=8 -falign-loops=8)。これも32バイト境界にすべきかと思いましたが、コード領域が散逸しすぎるためか逆に遅いです。
基本的に関数はインライン化した方がcall, retを省略、レジスタ共用など全体的に最適化できて速いです。しかしNS31Aは命令キャッシュが小さめ(FPGA向けコンフィグでは16KB)なので、無差別に関数をインライン化すると命令キャッシュがあふれてキャッシュミスヒットが発生してしまい、逆に遅くなります。
従ってあまりにも大きな関数はインライン化しないように設定します(-finline-limit=300)。デフォルト値600の1/2にしています(※)。
2K performance run parameters for coremark.
CoreMark Size : 666
Total ticks : 15819
Total time (secs): 15.819000
Iterations/Sec : 69.536633
Iterations : 1100
Compiler version : GCC12.2.0
Compiler flags : -Ofast -gdwarf-4 -march=rv32im -mabi=ilp32 -mcmodel=medany -funroll-all-loops -finline-functions -finline-limit=300 -falign-functions=32 -falign-jumps=8 -falign-loops=8
Memory location : Please put data memory location here
(e.g. code in flash, data on heap etc)
seedcrc : 0xe9f5
[0]crclist : 0xe714
[0]crcmatrix : 0x1fd7
[0]crcstate : 0x8e3a
[0]crcfinal : 0x33ff
Correct operation validated. See README.md for run and reporting rules.
CoreMark 1.0 : 69.536633 / GCC12.2.0 -Ofast -gdwarf-4 -march=rv32im -mabi=ilp32 -mcmodel=medany -funroll-all-loops -finline-functions -finline-limit=300 -falign-functions=32 -falign-jumps=8 -falign-loops=8 / Heap
動作周波数は25MHzですので、69.536633 / 25 = 2.781 CM/MHzです。ハードウェアは何も変えていませんが、性能1.2倍です。コンパイルオプションの威力恐るべし。
(※)この数値はGCC内部で使う仮想命令のライン数らしく、300が本当に適切か示すのは不可能です。マニュアルを見ると1/2や1/4に調整することが多いようなので、それに倣っています(参考: GCCのマニュアル)。
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